【アボット・ラボラトリーズ 銘柄分析】アボット・ラボラトリーズ(ABT)への投資 – 株価・業績・配当・米国株

当ページのリンクには広告が含まれています。


この記事を見ていただきありがとうございます!


ぎん

今回銘柄分析するのは、アボット・ラボラトリーズ(ABT)!


この企業は、特に心臓血管領域に強みを持っています!


また、米国企業の〇〇貴族の1社なんです!


この記事は以下のサイトのデータ資料を参考に作成しました。

Investors | Stocks and Financial Information | Abbott U.S.
Trading View
Bloomberg
REUTERS


目次

アボット・ラボラトリーズ(ABT)基本情報

基本情報

会社名 Abbott Laboratories
ティッカー NYSE: ABT
本社 アメリカ合衆国 イリノイ州
決算 12月
創業 1888年
上場 1929年

アボット・ラボラトリーズは、薬局の経営者でウォレス・C・アボット氏により創業され、その歴史をスタートさせました。


会社名は、創業者のアボット氏から名ずけられているそうです!


また、2022年時点で50年連続で配当を増やしています。


50年連続増配中ということで、米国企業の配当貴族の1社です!


25年以上増配を続け、一定条件を満たした企業で構成されるS&P500配当貴族指数の構成銘柄の1社です。


ちなみにですが、米国株高配当銘柄で人気のあるアッヴィは2013年にアボット・ラボラトリーズから分離した企業なんです!

事業内容

アボット・ラボラトリーズは、ヘルスケア関連商品の開発、製造、販売を多角的に行っている医療機器・医薬品の大手企業です。


提供する医療製品は広範囲にわたり、診断プラットフォーム、栄養食品、医療機器、ジェネリック医薬品など様々です!


2022年現在も流行中のコロナウイルス。


そのコロナウイルスの検査キットや検査機器の販売もしています。


さらに感染者が徐々に増えてきているサル痘のPCR検査の開発に取り組んでいるそうです。


ぎん

感染症の検査で活躍しているんだね!


主要な製品群

・医薬品

・栄養食品

・診断機器

・自動分析機器

・治療用医療機器


ありとあらゆる、ヘルスケア製品を網羅しています!


また、買収などによりラインナップ増加や専門知識の増加などヘルスケア各分野での地位を高めています。


売上構成比


アボット・ラボラトリーズ2021年売上構成比をみてみると


7割近くを診断製品と医療機器で占めています。


ぎん

え!?それって大丈夫?


この2つのセグメントが占める割合が高く依存度が心配になりますが、利益率は高く2021年時点の情報で、診断製品で40.0%、医療機器は31.4%と利益率が高いのでむしろプラスと考えます。


さらにコロナウイルスの検査キットの需要やさらなる診断製品、医療機器の開発などまだまだ売り上げを伸ばせる可能性を秘めていると考えます。


株価チャート

(株価下の年月日の選択で自由にチャートが見れます)


2022年8月時点で、過去5年を見てみると株価が右肩上がりの上昇をしています!


安定した配当と株価の推移から、ディフェンシブ銘柄の選択肢の1つとして考えるがありだと思います。


アボット・ラボラトリーズ(ABT)業績

売上・営業利益


売上高が右肩上がりの上昇をしていることから、アボット・ラボラトリーズの製品群の強い需要がうかがえます。


コロナショックをもろともせず、営業利益は安定しています。


2021年の営業利益上昇は、コロナ関連の製品の需要がけん引していると思われます。


また、医療機器ポートフォリオを拡充したことも貢献していると考えています。


営業利益率


2017年にSt. Jude Medical社とAlere Inc.社を買収したことを皮切りに営業利益は上昇をしています。


買収による効果は絶大で、心血管の健康に関するほぼすべての分野をカバーされ、大規模で成長著しい市場で1位または2位となりました。


さらに心血管代謝疾患、感染症の迅速検査および毒物学で業界をリードするまでなったそうです。


買収することで専門知識・技術の増加、それらによるコスト改善が見込まれます。


EPS(1株あたり利益)


EPSの伸びにはびっくりしました!


2017年から2021年までで約14倍の成長です!


ぎん

すごい!!


BPS(1株あたり純資産)


BPSも順調に伸びています。


ROIC(投下資本利益率)


ROICは上昇傾向にあり、2017年からかなり伸びてきていることがわかります。


営業・フリーキャッシュフロー


営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフローも順調に伸びてきており、すばらしいと思います。


これだけフリーキャッシュが伸びていることから、現金を多く獲得できていることがわかります。


アボット・ラボラトリーズ(ABT)株主還元

1株当たり配当


アボット・ラボラトリーズは、2022年時点で50年連続増配中ということで順調に増配しています。

配当性向

一般的な配当性向は50%ですが、そこを上回る数字が出ました。


しかし、過去のフリーキャッシュフローの潤沢さをみるに今後も増配をすることが十分可能と考えます。


自社株買い

アボット・ラボラトリーズは自社株買いにはあまり積極的ではないことがわかります。

ただし、全くやっていないわけではなく自社株買いの実施をしています。


2021年に取締役会は、最大50億ドルの普通株の買戻しを承認しています。


この承認は、2019年10月に承認された以前のプログラムの未使用分に追加されるそうです。


アボット・ラボラトリーズ(ABT)バリュエーション

PER(株価収益率)


PERの過去7年平均は、65.18倍


2022年8月13日時点でのPERは、23.05倍


PBR(株価純資産倍率)

PBRの過去7年平均は、4.43倍


2022年8月13日時点でのPBRは、5.30倍


アボット・ラボラトリーズ(ABT)直近四半期決算

EPS(1株当たり利益)の市場予想と結果


直近四半期決算、2022年Q2にて発表のEPSは


予想 1.13

結果 1.43


となり、予想を上回りました。

過去4回を見ると市場予想を

上回ったのが、4回

売上高の市場予想と結果


直近の四半期決算、2022年Q2にて発表の売上高は、


予想 10.33B

結果 11.26B


となり予想を上回りました。

過去4回をみると市場予想を

上回ったのが、4回


分析コメント


アボット・ラボラトリーズは非常に安定した企業なことがわかりました。


50年連続増配中というのは非常に魅力的で安心材料です。


事業のひとつの医薬品は、特許切れしたあとで発売されるジェネリック医薬品などを取り扱っていて、新薬は分離したアッヴィが扱っているような感じです。


アボット・ラボラトリーズは2022年2月に乳児用の粉ミルクの製品回収を行いました。


これは、乳児が細菌感染症を起こしたとの申立てを受けたもので、製品回収を行ったことで全米で在庫不足に陥りました。


この在庫不足はかなり深刻なもので、バイデン大統領は、国防生産法に基づく緊急権限を発動して、粉ミルク生産を急がせ、原料や製品の輸入には政府の飛行機も導入したほどです。


2022年5月16日に乳児用粉ミルクの生産再開に関して米食品医薬品局(FDA)の同意を得たと発表しました。


ここまで深刻な問題からわかることは、乳児用粉ミルクの豊富な需要。


生産工場が再開され、軌道に乗れば充分に利益をあげることが可能と考えています。


それ以外に診断製品や医療機器などは、あまり景気に左右されません。


新たな製品の開発が進むと共に、今後も安定した収益を獲得できると予想しています。



※特定の銘柄を推奨するものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。


よかったらシェアしてね!
目次