この記事を見ていただきありがとうございます!
今回銘柄分析するのは、ゼネラル・ミルズ(GIS)!
企業名だけ聞いて、思いつくことはありますか?
実はこの企業、日本でおなじみのあの商品を販売している企業です。
さて、2022年5月現在米国株市場は下落相場、または調整が起きていますがこの銘柄はそんな中で安定したパフォーマンスをみせています!
市場が、悲観的の中でこの銘柄は株価上昇を続けています。
この記事は以下のサイトのデータ資料を参考に作成しました。
・Investor Relations – General Mills, Inc.
・Trading View
・Bloomberg
・REUTERS
それでは、見ていきましょう!!
ゼネラル・ミルズ(GIS)基本情報
基本情報
会社名 | General Mills |
ティッカー | GIS |
本社 | ミネソタ州 |
決算 | 5月 |
創業 | 1856年 |
上場 | 1928年 |
ゼネラル・ミルズは、大恐慌直前の1928年に株式を上場して以来、1度も無配転落したことがありません。
100年近く1度も無配転落したことがないのですよ?(表紙画像の答え)
すごくないですか?!
今日まで、たくさんの経済危機や株式市場の暴落を経験してもなお、配当を出し続けているんです。
事業内容
ゼネラル・ミルズは、米国の大手食品メーカーです。
歴史をたどれば玩具会社やレストランチェーンを傘下に抱えていた時期があったり、高高度観測を目的とした気球やロボットアーム、深海探査艇を開発していたそうです。
M&Aを繰り返し、現在の食品メーカー企業になりました。
実は、日本人なら知っているお菓子を日本の企業と提携して開発・販売しています。
それは、「とんがりコーン」です!
ハウス食品と提携し、開発・販売しています。
ゼネラル・ミルズは、様々な食品を販売しており、現地アメリカではとある食品はゼネラル・ミルズの商品で埋め尽くされているそうです。
食品は、生活するうえで欠かせないものなので、収益が安定しているのが特徴です。
主要なブランド
・ヨープレイ
・チェリオス
・ピルズベリー
・リーシーズ
・ハーゲンダッツ
・ラッキーチャーム
・ビューグルス(とんがりコーン)
・アニーズ・ホームグロウン
・Chex シリアル
ほかにもたくさんの食品ブランドがあります。
ゼネラル・ミルズはM&Aに積極的なのでラインナップは様々です。
ペットフードも販売しているよ!
上記であげた中で、あ!これそうなんだ!という商品ありませんでしたか?
「ハーゲンダッツ」は、まさにそうではないでしょうか。
高級アイスクリームとして定着していると思いますが、おいしいのでついつい買っちゃいますよね!
ハーゲンダッツは、アメリカとカナダでは別会社が独占ライセンスを有しています。
そのため、2022年5月時点でゼネラル・ミルズは北米以外でハーゲンダッツ事業の管理、運営をしています。
いちをですが、ライセンスを所持していないだけで別会社がハーゲンダッツを販売しているので、アメリカとカナダでもハーゲンダッツを購入することができます。
売上構成比
ゼネラル・ミルズ2021年売上構成比をみてみると
スナック・コンビニエントミルズ・シリアルが半分を占めています。
意外にもハーゲンダッツが含まれるスーパープレミアムアイスクリームは比率があまり高くありません。
株価チャート
ゼネラル・ミルズは、生活必需品セクターに分類されるのでディフェンシブな銘柄です。
2022年4月時点、過去5年を見てみると株価は、ほぼ横ばいで推移しています。
直近2022年以降の株価をみると、市場は下落傾向にもかかわらずゼネラル・ミルズの株価は上昇しているのがわかります。
ゼネラル・ミルズ(GIS)業績
売上・営業利益
売上高は、2017年を皮切りに上昇に転じています。
2017年からCEOに就任した現会長兼CEOである、ジェフ・ハーメニング氏の手腕により改善しているものと思われます。
過去7年を見て売上高の増減はありますが、営業利益は比較的安定しています。
グラフではわかりにくいですが、2017年からは営業利益も上昇しています。
営業利益率
過去7年間で、営業利益率は改善傾向にあります。
EPS(1株当たり利益)
EPSは、過去7年で成長を続けています。
2014年から2020年で2倍近く成長しています。
BPS(1株当たり純資産)
2017年から右肩上がりの上昇です。
ここに会長兼CEOである、ジェフ・ハーメニング氏の手腕が表れていると思います。
営業・フリーキャッシュフロー
営業CF、フリーCFともに安定しています。
ゼネラル・ミルズ(GIS)株主還元
1株当たり配当
ゼネラル・ミルズは、株主に堅実な利益を提供してきた長い実績があります。
その証として上場してから約100年の間、無配転落していないことが証明しています。
今後も安定的に配当を出し続けると私は予想しています。
2021年度の1株当たり配当は、2.02ドルとなり2020年から増配しています。
配当性向
配当性向は過去7年平均で、63%です
利益の半分以上は、株主に配当として還元しています。
自社株買い
ゼネラル・ミルズは2022年4月時点で、自社株買いを再開しています。
株主への還元に積極的なのがわかります。
ゼネラル・ミルズ(GIS)バリュエーション
PER(株価収益率)
PERの過去7年平均は、19.45倍
2022年4月29日時点でのPERは、18.71倍
PBR(株価純資産倍率)
PBRの過去7年平均は、5.63倍
2022年4月29日時点でのPBRは、4.54倍
ゼネラル・ミルズ(GIS)直近四半期決算
EPS(1株あたり利益)の市場予想と結果
1番直近の四半期決算、2022年度第3四半期決算にて発表のEPSは、
予想 0.78
結果 0.84
となり予想を上回りました。
過去4回をみると市場予想を
上回ったのが、3回
下回ったのが、1回
売上高の市場予想と結果
1番直近の四半期決算、2022年度第3四半期決算にて発表の売上高は、
予想 4.54B
結果 4.53B
となり予想を下回りました。
過去4回をみると市場予想を
上回ったのが、3回
下回ったのが、1回
分析コメント
ゼネラル・ミルズは、株主への還元に積極的なのがわかります。
安定的に配当を出しているところが魅力的です。
株価上昇により配当利回りは、低下していますがゼネラル・ミルズは高配当株になります。
2018年にペットフードを販売するブルー・バッファローを買収しています。
ペット関連事業は年々拡大しており、P&Gも興味を示しています。
ゼネラル・ミルズのペットフード販売は市場シェア拡大が見込まれており、これによる売上高の上昇に期待しています。
また、ゼネラル・ミルズは2022年第3四半期決算発表後、通期の売上高・利益の見通しを引き上げました。
このことから、ゼネラル・ミルズの商品群の強い需要が見受けられます。
自社株買いの再開、ペットフード販売会社の買収、欧州のヨープレイ事業の売却など柔軟な経営戦略により安定した企業だと思います。
ディフェブ銘柄として、今後も投資を続けます!
※特定の銘柄を推奨するものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。