ぎんが注目する四季報銘柄の1年リターン結果【2023年春号編】

四季報が発売されるたびに四季報注目銘柄と題して、個人的にピックアップした有望そうな日本株を紹介していますが、実際に投資したリターンがどうなっているのか気になりませんか?

 
ぎん
実際のとこどーなん?てところ気になるよね!


今後の四季報購読に役立てるための振り返り目的なので、あくまでわたしのメモのような役割があります。これを公開することで、多くの方に役立つのでは?と思ったので公開します。

好評であれば今後も行っていく予定ですので、ご感想お待ちしています!


 
ぎん
今回の約1年間のリターンを検証するのはこちらの記事の注目銘柄!


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ここで紹介する「1年リターン」は、2023年四季報春号発売日である2023年3月17日~2024年3月1日までの期間のリターンを表示します。

また、銘柄紹介にあわせてリターンがわかりやすいように株価チャートを表示していますが、株価チャートはSBI証券より引用しています。


 
ぎん
それでは結果を見ていこう!


この記事は特定の銘柄を推奨するものではありません。投資する際は、自己判断・自己責任でお願いします。

株探プレミアム

注目銘柄の1年リターン

全銘柄を紹介していくときりがないので、下落率と上昇率のTOP5の銘柄を紹介したいと思います!

ちなみに注目銘柄すべての銘柄をあわせたトータルリターンは+17.91%でした。

日経平均株価の同期間のリターンが+46.01%なのでボロ負けですね。。。


さて、2023年四季報春号が発売されたころの日本情勢を考えてみると、コロナ規制解除によるインバウンドの期待、TSMCが九州へ新工場建設、ウォーレン・バフェット氏の日本株買いなど、明るい話題が多かったように思います。

また、日経平均株価は27500円付近を推移していました。

四季報を読むときは、テーマを絞って読むことが多いのですが、わたしの記憶通りであれば2023年の春号は「九州」「インバウンド」「半導体」この3つをテーマに読んだ記憶です。

また、春号を読むときに必ず意識してることは「直近業績より来期の業績が好調そうな企業を探す」というところです。

四季報春号を購読予定の読者様の参考になれば幸いです。


 
ぎん
それではリターンを見ていこう!

マイナスリターンTOP5

 
ぎん
まずは下落率TOP5を紹介…

下落率5位:(6249)ゲームカード・ジョイコホールディングス

ゲームカードジョイコチャート

下落率第5位となったのは「ゲームカード・ジョイコホールディングス

4405円→2306円 -47.65%


ゲームカードジョイコは、スマスロ関連で話題となった銘柄ですね。

スマスロ、スマパチへの移行でスマート遊技機対応製品の引き合いが強くなっていた時期でした。また、新紙幣の思惑でも買われていましたね。

結果的にかなり高値付近まで上昇しており、春号の時期で買うのは遅かったようです。


四季報の見出し欄は、【続伸】【決済】でした。

下落率4位:(7072)インティメート・マージャー

インティメートチャート

下落率第4位となったのは「インティメート・マージャー

2295円→994円 -56.69%


業績の数字をみてピックアップしていました。2517円ほどまで上昇する場面もありましたが、奮いませんでした。

こちらも高値掴みとなっています。


四季報の見出し欄は、【独自増額】【海外進出】でした。

下落率3位:(6030)アドベンチャー

アドベンチャーチャート

下落率3位となったのは「アドベンチャー

9630円→3725円 -61.32%


格安旅行券予約サイト「スカイチケット」を運営し、ホテルなども扱う企業。

コロナ規制解除による旅行客増加を見込んで注目銘柄にしていましたが、円安基調が続き思ったより海外旅行をする人が増加しなかったのが業績に影響したと考えています。


四季報見出し欄は、【増益幅縮小】【積極姿勢】でした。

下落率2位:(3856)Abalance

下落率2位となったのは「Abalance

6880円→2254円 -67.24%


ベトナムの太陽光パネル子会社の急拡大で業績も大幅アップした銘柄。

こちらの銘柄も非常に話題になった銘柄ですね。

業績が急拡大したことで株価もうなぎ上りでしたが、未来の業績分まで食い尽くした感がありました。

話題になるのは良いですが、急激に熱くなると冷めるのも早いですね。


四季報見出し欄は、【躍進】【ベトナム】でした。

下落率1位:(4890)坪田ラボ

坪田ラボチャート

下落率1位となったのは「坪田ラボ

895円→293円 -67.26%


坪田ラボはバイオベンチャー企業ですが、業績の数字をみて注目銘柄にピックアップしました。

個人的にバイオ短期で狙うならまだしも中長期はかなりギャンブルだと思っていて、なぜこのタイミングで注目銘柄に挙げてしまったのか後悔しています…。

「バイオには手を出すな!」と肝に銘じます。


四季報見出し欄は、【好調】【海外販売】でした。

プラスリターンTOP5

さて、ここからはプラスリターンとなった銘柄を紹介していきます!

注目銘柄の中から7銘柄が期間中にダブルバガーに到達しました。

しかし、ダブルバガー達成後も上昇を続けたとは限らず、下落した銘柄もありました。


 
ぎん
ハイパフォになったのはこれだ!!

上昇率5位:(6526)ソシオネクスト

ソシオネクストチャート

上昇率5位となったのは「ソシオネクスト

2078円→3885円(分割後株価) +85.51%


IPO後、間もないソシオネクストですが業績の数字からピックアップしていました。

また、最初の方に「四季報を読むときは、テーマを絞って読む」と紹介してテーマを3つ紹介しましたが、まさに「半導体」ど真ん中の銘柄といえたのもピックアップした理由の1つです。

ソシオネクストは、四季報春号発売日から約3カ月ほどでダブルバガーに到達しました!

しかし、大株主であった富士通、パナソニックHD、日本政策投資銀行の3社が一斉に株式売却することを発表したため、暴落するなどパフォーマンス低下がみられました。

そもそも、浮動株が10%以下だったソシオネクストの株が、3社の株式売却により37.5%の浮動株が増えるとなるとそりゃ暴落しますよね。


さて、そんな下落から上昇傾向となっていきているソシオネクストは再び高値更新するのか注目です!


四季報見出し欄は、【続伸】【結実】でした。

上昇率4位:(7317)松屋アールアンドディ

松屋アールアンドディチャート

上昇率4位となったのは「松屋アールアンドディ

337円→786円 +133.23%


牛丼の松屋ではありません。縫製自動機いわゆるミシンの開発と販売、エアバックや自動車用シート、血圧計腕帯など縫製品の製造といった事業をしています。

縫製ロボットも開発しており、ここに目が留まりました。

人口減少が見込まれている中、省人化や自動化が進むことを考えると、同社の自動機やロボットなど需要が増加することを予想してピックアップしました。

予想通り株価は堅調に推移。最近はドローン用エアバックの特許取得をするなど今後にも期待できそうです。


四季報見出し欄は、【続伸】【効果】でした。

上昇率3位:(3132)マクニカホールディングス

マクニカチャート

上昇率3位となったのは「マクニカホールディングス

3550円→8428円 +137.41%


半導体商社として有名なマクニカです。いまやAIの中心銘柄であるエヌビディアの正規代理店としても有名ですよね。

こちらも春号のテーマに決めていた「半導体」の企業です。

あと個人的にこの銘柄をピックアップしていた理由があって、社員の年収が高いのになんで株価こんな安いの?という疑問がありました。

年収って株価に関係ねーだろ!と思うかもしれませんが、社員の給与アップができるということは人件費にお金を使えるということでもあるので、業績が好調だということが容易に想像できます。

そのこともあり、注目銘柄として紹介していました。

円安効果もあり業績が伸び、またエヌビディアの株価上昇に乗るように株価も右肩上がりが続きました。


四季報見出し欄は、【高水準】【セキュリティ関連】

上昇率2位:(2708)久世

久世チャート

上昇率2位となったのは「久世

883円→2415円 +173.50%


外食向けの食材卸が主力事業の企業。

コロナ規制解除による外出の増加で、外食が増えるのでは?と思い、この銘柄をピックアップしていました。

また、赤字が続いていた中で黒字化が見込まれたことがインパクトとなり、株価上昇につながるのでは?と予想をした次第です。

あとは、会長一族と思われる方々が、大株主に多くいたこともあります。


半年近くなかなか目が出ませんでしたが、8月に開示した業績修正で営業利益の増減率が+476%を発表したことで、連続ストップ高。そこから右肩上がりの上昇を続けています。

まさか6倍近い営業利益の業績修正を出すとは思いませんでしたが、おそらくほかの投資家もそうでサプライズとなったことが、急騰につながったと分析しています。


四季報見出し欄は、【本格回復】【子袋対応】でした。

上昇率1位:(5285)ヤマックス

ヤマックスチャート

上昇率1位となったのは「ヤマックス

449円→1692円 +276.84%


九州のコンクリートの2次製品メーカーです。

この銘柄なんと1年で約4倍を達成ました!!


勘の良い方は気が付いた方がいると思いますが、春号を読むにあたって決めていたテーマ「九州」「半導体」の2テーマの恩恵を受けた銘柄でした。

四季報にも書かれていましたが、半導体関連の特需が生まれたことで業績が急拡大。

主にTSMCの工場誘致などで、半導体企業が軒並み九州へ進出。そのことにより、九州の再開発が進むことでこれらの利益を享受できたのがヤマックスといえます。

様々な条件が合わさったことで株価も堅調に推移し、ついに4倍を達成しました。

1年で株価が4倍になる銘柄をそうそう当てることはできないと思っているので、予想以上の出来に私自身が1番驚いています。

また、株価上昇に拍車がかかる前の株価が横ばいで続いていたころに紹介できてよかったです!


四季報見出し欄は、【続伸】【平準化】でした。

2023年春号注目銘柄の1年リターンまとめ

いかがでしたでしょうか。

わたし自身が考えていたことを簡単に紹介しましたが、そんなに難しいことは考えていないのです。

注目銘柄をピックアップしていながら、日本株の投資妙味を再度確認できました。

四季報が発売されるたびに注目銘柄を発表していますが、全ての銘柄が上昇するというわけではないということも証明できたかと思います。


あくまで参考程度に。


これが本当に重要です。投資のスタイルはさまざまですが、成功している投資家さんは「調べる」とい行程を踏んでいると思います。

この「調べる」という行為を飛ばすと、いつまでたっても実力アップにはつながらないと思っているので、銘柄を知ったらまずはご自身で調べてみてください。


今後も新NISAにより、投資人口が増えそうなので多くの方の参考になればなと思っています。


 
ぎん
これからもよろしくお願いします!


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それでは、この記事の読者様の幸運を祈って。



※この記事で紹介している銘柄は推奨しているわけではありません。投資にはリスクが伴います。投資する際は、自己判断・自己責任でお願いします。

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