レイセオンの銘柄分析をしたよ!
最近は、あまり名前を聞くことは減りましたね。
実は元〇〇銘柄として知られています。
今後の世界情勢を考えると、頭の片隅にでもおいておきたい。そんな銘柄です。
この記事は以下のサイトのデータ資料を参考に作成しました。
・Investor Relations | RTX
・Trading View
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)基本情報
基本情報
会社名 | Raytheon Technologies Corporation |
ティッカー | RTX |
本社 | アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 |
決算 | 12月 |
設立 | 2020年 |
設立は2020年なのか!
設立が2020年としましたが、正確には「経営統合して設立された年」が2020年です。
レイセオン・テクノロジーズは、「ユナイテッド・テクノロジーズ」と「レイセオン」が経営統合することで、設立されました。
この経営統合前のユナイテッド・テクノロジーズは、経営統合後も合わせると80年以上もの間ダウ平均株価の構成銘柄でした。
2023年現在は、iPhoneの販売で有名なApple社の株式分割の影響により、2020年8月にダウ構成銘柄から除外されました。
実は元〇〇銘柄って書いていたのは、ダウのこと!
ダウ平均株価の構成銘柄であったことは、知らない方もいるのでは?
レイセオン・テクノロジーズは、2005年(前身の会社を含め)から2020年2月まで17年連続で増配をしていました。2020年5月に1度減配されてしまいましたが、その後2021年5月、2022年5月と2年連続増配をしています。
そんなレイセオン・テクノロジーズですが、アメリカ政府と深い関係があります。
事業内容
レイセオン・テクノロジーズは、航空エンジン、サイバーセキュリティ、ミサイル、防空システム、レーダーなど、防衛・航空宇宙産業を代表する巨大軍需企業です。
同業他社でいうと、ボーイングやロッキード・マーティンが有名ですよね。
そんなレイセオン・テクノロジーズは、アメリカの軍需企業のなかで時価総額トップです!
防衛産業は、顧客のほとんどが「国」です。
もちろんアメリカ政府も顧客の1つです。
顧客が「国」そのものであるということは、一般企業からすると参入障壁も高く、世界の防衛需要が高まる中、多くの需要があることが考えられます。
もちろん戦争はあってはならないことだけどね。
主要な製品
主に4つの部門に分かれており、
・航空宇宙製品
・航空機エンジン
・通信技術
・ミサイル
といった、防衛産業のありとあらゆる製品を取り扱っています。
ウクライナ戦争でも使用されているらしい「パリオットミサイル」は、レイセオン・テクノロジーズの製品の1つです。
また、同社の製品で有名なのは「トマホーク」でしょうか。
売上構成比
レイセオン・テクノロジーズ2022年売上構成比をみてみると、各部門バランスよく売り上げがあることがわかります。
各部門、需要があることがうかがえます。
株価チャート
株価チャートは2020年初めに大幅に下落していますが、これはコロナによる影響ではなく、経営統合によるものです。(筆者の遠い記憶では、ユナイテッド・テクノロジーズの株価表示となったはず)
ですので、レイセオン・テクノロジーズとしての株価は2020年以降で判断するのが良いと思います。
さて、2020年から株価をみると右肩上がりの成長です!
コロナが落ち着いたころにウクライナにて戦争が勃発し、需要が高まった影響もあると思います。
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)業績
売上・営業利益
2020年から売上、営業利益ともに上昇していることがわかります。
やはり、軍需企業ともあり戦争による需要の高まりは見逃せません。
また、日本を含め世界各国で防衛能力を高めていることを考えると、今後も売上、営業利益が増加することが予想できます。
営業利益率
EPS(1株当たり利益)
BPS(1株当たり純資産)
ROIC(投下資本利益率)
営業・フリーキャッシュフロー
注目すべきは、2020年から2021年の伸びです。
ほぼ2倍近くのキャッシュを獲得しています。
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)株主還元
1株当たり配当
配当性向
自社株買い
経営統合後の2020年からしっかりと自社株買いが実施されていることがわかりますね。
増配と自社株買いと株主還元もばっちり!
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)バリュエーション
PER(株価収益率)
PBR(株価純資産倍率)
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)直近四半期決算
EPS(1株あたり利益)の市場予想と結果
過去4回の四半期決算にて、市場予想を上回ったのが4回
売上高の市場予想と結果
過去4回の四半期決算にて、市場予想を上回ったのが1回。下回ったのが、3回。
売上高は、予想より下回った回数が多いですが、1番直近は予想を上回る結果となっています。
分析コメント
レイセオン・テクノロジーズは、設立されてから日が短いですが前身の会社を含めると、歴史ある企業です。
軍需企業というのもあり、あたりが強いことも少しあるかもしれませんが、必要必要不可欠の企業であることは間違いないでしょう。
前出ですが、日本を含め「国」の防衛力を高めているのもあり、今後も成長し続けると予想します。
実際に売上高が上昇していることから、期待しているところです。
また、今後宇宙開発は進められることを考えると同社を見逃すわけにもいけませんね。
投資リスクとして考えられるのは?
リスクとして考えられるのが、競合他社によるシェアの奪取です。
レイセオン・テクノロジーズは、多数の軍需装備品を取り扱っていますが、競合他社でも取り扱いがあります。
今後、高性能な装備品などが開発され、移行が進むと売り上げが下がる可能性があります。
戦争は許されることではありません。
しかし、国境や多くの民族が共存しているこの世界では、争いは絶えません。
また、宇宙進出も考えられるなか、レイセオン・テクノロジーズのようなビジネスモデルを有し、参入障壁の高い事業を展開している企業は、今後も安定した成長が予想されます。
潤沢なキャッシュフローを有し、株主還元もしっかり行う同社は、配当投資を行う方には注目する必要がある企業なのかもしれません。
今後の株主還元に期待!
それではこの記事の読者様の幸運を祈って。
米国株には魅力的な企業が他にもあるよ♪
※この記事で紹介している銘柄は推奨しているわけではありません。投資にはリスクが伴います。投資する際は、自己判断・自己責任でお願いします。