AIブームに乗れ!ぎんが注目する米国株半導体銘柄

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ぎん

最近、半導体銘柄が絶好調だよね!


2023年5月、chat GPTをはじめとした、AIブームが株式市場を席巻しています。

先日、米国企業のエヌビディアが決算発表をし、決算内容から株価が急騰しました。

これからもAI需要はあるでしょうから、利益を逃さないためにも重要視したいですよね。

というわけで、個人的にウォッチリストに入れている米国企業の半導体関連銘柄を紹介したいと思います!


各銘柄の株価チャートの画像は、サクソバンク証券から引用しています。


ぎん

それでは見ていきましょう!

目次

ぎんが注目する米国株半導体関連銘柄

エヌビディア(ティッカー:NVDA)

まずは、あげられずにはいられない企業「NVIDIA」

半導体メーカーなのですが、半導体の中でも特にGPUの設計に特化しています。

GPUを簡単にいうと、画像処理に特化した半導体部品です。

また、GPUを計算用途に拡張したGPGPUの設計に特化しています。


ぎん

ぎんのパソコンのGPUはエヌビディアだよ!


さて、この企業はこれからのAIの進化には欠かせない企業になるかもしれません。

それは、chat GPTはこのエヌビディアのGPUを使用してつくられたとされているからです。

設計には、複雑な計算がともないますが、エヌビディアのGPUを1000台以上使い、スーパーコンピューター並みにスケールアップしたものを使用した結果、作り出されたそうです。


さらにマイクロソフトが、同社のAzure向けに上記で使用されたGPUを「数万個」取得すると報じられました。

また、イーロン・マスク氏もTwitterのAIプロジェクト強化のために1万台購入したという情報もあります。(真実かは不明)


このように今後AI生成に必要となる高度な演算処理を行うためには、エヌビディアのGPUが必須になる時代が来るのかもしれません。

というか、もう来てるかも??

アドバンスト・マイクロ・デバイス(ティッカー:AMD)

この企業も見逃せない!アドバンスト・マイクロ・デバイス。通称AMD

この企業は、CPU、GPU、APUを設計している企業。

ちなみに聞きなじみのないであろうAPUは、CPUとGPUを合体させて1枚にしたものと考えてよいです。

ライバル企業のインテルと何が違うかというと、CPUシリーズにGPUが内蔵されているかいないかの違いですが、ここでは触れません。


ぎん

最近、AMDのCPUよく見るんだよね~


AMDをウォッチしている理由は、CPUの快進撃です。

AMDのCPUは、GPUを内蔵していないので価格帯も安く高性能というのもあり、コスパが良く人気なんです。

これにより、ライバル企業のIntel社のシェアをどんどん奪っていきました。


前出のエヌビディアのGPUですが、ほとんどの場合、Intel社かAMD社のCPUをセットで使います。

コスパを抑えたいのはどんな企業もそうですから、GPU機能がないCPUで安く買えるAMDが選ばれますよね。

どのみちエヌビディアのGPUを使うのはわかってますから、GPU内蔵のIntel社のCPUを使用する必要なんてないですからね。

ブロードコム(ティッカー:AVGO)

ブロードコムは、無線や通信インフラ向けの半導体製品などを製造販売しています。

この企業の特徴と言えば、5G通信!

ブロードコムは、iPhoneで有名なアップル社の重要なサプライヤーです。

実はブロードコムにとってアップルは最大顧客で、年間売上高の大部分を占めていましたが、アップルが自社設計のチップに切り替える計画など複数の報道がありました。

これにより、大幅な売上高減少が懸念されていましたが、先日アップルは5Gの無線周波数に関連する様々な部品をめぐり、ブロードコムと大型契約を締結したことが明かされました。


契約に「最先端の無線接続部品」が対象とされており、今後もブロードコムの製品がアップルで使われることが予想されます。

マーベル・テクノロジー・グループ(ティッカー:MRVL)

マーベルと聞いて、某映画を思い浮かべると思いますが、違います。

マーベル・テクノロジー・グループは、主にデータセンサー向け、ストレージ用の半導体などを設計しています。

また、2020年に米国企業のインファイの買収を発表しました。

インファイは、5Gの半導体製造に強みを持つ企業で、この買収によりマーベルは5G向けの半導体設計に大きくシフトしていくことになります。

5Gだけでなくマーベル・テクノロジーのCEOは、AI関連について強気発言をしたことから、大きな期待が持たれています。


これはあまり知られていないかもしれませんが、マーベルの株価は1750倍になる可能性を秘めているとされます。


ぎん

1750倍!?


なぜ、1750倍かというとゴールドマンサックスのETFで、未来の「FAANG」を発掘するという名目でアクティブ運用型のETF「ゴールドマン・サックス・フューチャー・テック・リーダーズ・エクイティー(GTEK)」というETFがつくられているからです。※以下GTEK

GTEKは、IPOから株価が1750倍になる次の企業を探すこと名目としているんですね。

このGTEKの組み入れ銘柄の中で一番比率が高い銘柄が、マーベル・テクノロジー・グループとなっているんです!2023年5月時点


ぎん

夢があるね~


このETFは正直、Twitterでもなかなか名前を見ませんね。

マイクロン テクノロジー(ティッカー:MU)

マイクロンは、SSDなど記憶媒体などの半導体を開発・製造・販売しています。

簡単に言えば、データの保存先となる部品といえばわかりますかね?

DRAM・NAND・NORなどは聞いたことありませんか?

これらのメモリーを全て製造している唯一の企業です。(個別になら他企業もある)


マイクロンもコンピューターには欠かせません。

なんたって、データを保管する場所ですから、クラウドでも使ってない限り必須となります。

使用先は多岐にわたり、パソコン・サーバー・データセンサーから身近なものだと、スマホや自動車など様々なところで使われています。


マイクロンはメモリー事業で、世界シェアも高いです。

シノプシス(ティッカー:SNPS)

半導体を設計するためのツールをEDAツールというのですが、これは設計作業の自動化を支援・補助するためのソフトウェア・ハードウェアです。

このEDAツールは、世界で3社に寡占された業界となっており、ビッグ3と呼ばれています。

そのうちの1社が、このシノプシスなんです。

シノプシスは、この業界でトップを走る会社です。

シノプシスは主に上流工程の設計分野を支配していましたが、下流の設計分野にも参入してきた感じです。

半導体を開発するには、必須となるツールを提供している企業ですから、業界が伸びれば伸びるほど需要も伸びると言える企業です。

ケイデンス・デザイン・システムズ(ティッカー:CDNS)

ケイデンス・デザイン・システムズは、先ほど紹介したEDAツールを提供する企業です。

もちろんビッグ3と呼ばれる企業の1社がケイデンス・デザインになります。

ケイデンス・デザインは、下流工程の設計で力を持っていましたが、徐々に上流工程へ参入していきました。

シノプシスとは逆なんですね。


ケイデンスの顧客にエヌビディアがいます。

エヌビディアが設計に使っているEDAが、ケイデンス社のものというのを考えると、利益を享受できそうなことを想像するのは容易ですね。

KLAコーポレーション(ティッカー:KLAC)

KLAコーポレーション(旧名KLAテンコール)は、半導体の検査装置を販売する企業です。

分野的には、日本企業のレーザーテックと重複しますね。(検査装置は別物)

このKLAコーポレーションは、「最先端半導体のシリコンウエハ検査装置」の分野でシェア100%の独占状態にあります。

半導体検査装置では、圧倒的シェアを誇っているのがKLAコーポレーションです。

KLAコーポレーションは、半導体製造装置事業を行う世界の会社で売上ランキング5位になっています。※2022年


検査装置といっても様々な分野に及ぶため需要が絶えない状況となっています。

今後も検査装置の需要は絶えないでしょうから、業績の伸びに注目したいところ。


ASMLホールディングス(ティッカー:ASML)

ASMLは、有名企業ですね。

オランダに本部を置く、半導体製造装置を提供している企業です。


ASMLといえば、半導体露光装置を販売する世界最大の企業ですね。

世界の主要な半導体メーカーの80%以上がASMLの顧客と、いかに重要な装置を販売しているかわかると思います。

半導体は細分化することで性能の向上や多機能化、省エネをすることができるのですが、これをおこなうのに露光の工程が必須となっています。

ここで使われているのがASMLの露光装置というわけですね。


必須ともいえる装置を販売しているわけですから、需要が増えれば増えるほど必要となる装置だということがわかりますね。

アプライド マテリアルズ(ティッカー:AMAT)

アプライド・マテリアルズは、簡単に言うと「半導体製造装置のデパート」です。


ぎん

なんかそんなお笑いのネタみたことあるような…


デパートと言えるくらい、幅広い工程に向けた製品群を取り扱っています。

その幅広さから、半導体製造装置の業界で世界1の売上高を誇っています。


ぎん

製造装置業界のトップを走る企業なんだね!


そんなAMATですが、ASMLが独占しているEUV露光装置の販売市場を狙った製品の販売を開始しました。

AMATのこの新製品は、製造時間を大幅に削減することにつながり、そもそもの半導体製造方法の見直しをしないといけなくなる可能性を秘めたものになるようです。

ぎんが注目する米国株半導体関連銘柄(2024年2月23日追記)

以下からは、2024年2月23日に追記した注目している銘柄です。

アーム・ホールディングス(ティッカー:ARM)

アームホールディングスは、2023年9月にNASDAQに新規上場したばかりの企業!

実は、日本企業のソフトバンクグループ(以下ソフトバンクG)が2016年に買収し、2022年まで米国企業のエヌビディアへ売却することを検討していましたが、独占禁止法に抵触する可能性があるなどにより断念。

ソフトバンクGの孫さん(会長)が、前々から「アームを上場させる」と発言していたので、ついに上場した!といった感じです。


さて、このアームホールディングスが何をやっているかというと、半導体に欠かせない設計を提供しています。これをARMコアやARMアーキテクチャと呼びます。(以下ARMアーキテクチャ)

このARMアーキテクチャは、スマホから家電など様々な分野に使用されており、上記で注目銘柄にあげた、エヌビディア、AMD、ブロードコムもARMアーキテクチャを利用しています。

ちなみにiPhoneやiMacで有名なAppleのM1チップもARMアーキテクチャを使用しています。

さらに任天堂から販売されているゲーム機 SwitchもARMアーキテクチャを採用しているなど、世界でたくさんの企業がアームホールディングスの技術を採用しています。


ぎん

実はみんなにも身近な存在なんだね!


アームホールディングスは、このARMアーキテクチャを提供する代わりにライセンス料を貰うことで、高い粗利益率を誇る企業となっています!

スーパー・マイクロ・コンピューター(ティッカー:SMCI)

スーパー・マイクロ・コンピューターは、AIの「裏玄関」とも呼ばれる企業。

2023年にエヌビディアの株価が急騰する裏で、そのエヌビディアを上回るリターンをたたき出したのがこのスーパー・マイクロ・コンピューター。


さてこの企業の高成長を支えているのは、AIサーバー向けの冷却装置が高需要であること。

元々、サーバー向けのマザーボードやサーバーケースなどのパーツメーカーで、ハイエンドPCのパーツを販売を行っています。

自作PCを作ることのある筆者は、ハイエンドつまり高価で高性能向けのPCパーツを取り扱っているイメージがありました。


ぎん

ちなみにこのハイエンドと呼ばれるもので、CPUと呼ばれるパーツだけで1個30万円を超えることもあるんだよ…(一般的なPCのCPUなら4万円くらい)


イメージしてほしいのですが、スマホやパソコンを使っていると機器が熱くなってきませんか?これは、機器を動かすのに高度な計算をしているので発熱をするんですね。

AIは非常に高度な計算を必要とするので、AIサーバーともなると発熱量もすごいためスーパー・マイクロ・コンピューターの冷却装置の出番というわけです!


AIブームで旺盛な需要が生まれたエヌビディアの製品ですが、これを支えるために必要なのがスーパー・マイクロ・コンピューターの製品となるわけです。


ちなみにこのサーバーを設置するために作られるの建物が「データセンター」なのですが、そのデータセンターに使用される機器を提供する注目銘柄があります….

アリスタ・ネットワークス(ティッカー:ANET)

アリスタ・ネットワークスは、ネットワーク機器メーカーでデーターセンター向けのネットワーク機器ではリーダー格企業の1つです。


ネットワーク機器といえば、2024年現在ダウ構成銘柄の1つでもあるシスコシステムズが有名ですが、アリスタ・ネットワークスはシスコシステムズの市場シェアをどんどん奪って業績を拡大しています。

特にデータセンター向けのイーサネットスイッチの需要が豊富で売上を伸ばしています。

「イーサネットスイッチ」とは、わかりやすく説明すると交通整備をしてくれる機器で、ネットワーク上にはアドレスと呼ばれる情報があり、大量のデータが行きかう中でこれらの情報をみて行先を決めてくれます。

イーサネットスイッチは、莫大なデータを取り扱うデータセンターでは、必要不可欠な機器というわけです。


AIって、データセンターって関係あるの?と思うかもしれませんが、エヌビディアは2023年5月に行われた投資家向け決算説明会で、売上高見通しを説明する際に「データセンター」について多くの発言があったそうです。

AIを起動するためには、AIサーバーを設置できる高性能で安全であるデータセンターに依存していることがエヌビディアの決算説明会での発言によりわかりました。

日本でもデータセンターが建つことが話題になることがありますが、今後もデータセンターの増加に期待すると、アリスタ・ネットワークスにも注目せざる負えません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

あくまで、個人的に監視している銘柄であり、筆者自身が全て保有しているわけではありません。

参考値程度に見ていただけると幸いです。

このAIによる半導体セクターの株価上昇の波になんとか乗りたいですね!


ぎん

最後ごまで読んでいただきありがとうございました!



それではこの記事の読者さまの幸運を祈って。




※この記事で紹介している銘柄は推奨しているわけではありません。あくまで、管理人個人の個人の監視銘柄です。投資にはリスクが伴います。投資する際は、自己判断・自己責任でお願いします。

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