2023年の四季報「新春号」注目銘柄の1年間投資し続けたらどうなったのか。
リターンを公開!
四季報が毎号発売されるたびに注目銘柄を紹介していますが、実際どうだったん?と思いますよね。
注目銘柄の信憑性をあげつつ、今後の四季報を読むときの参考にするための振り返りです。
メモを紹介しているような感じ。
リターンを確認するのはこれ
ここで紹介する「1年リターン」は、2023年四季報新春号の発売後の12月18日~2024年11月29日までの期間でリターンを計算しています。
株価チャートはSBI証券
2023年新春号1年リターン
リターンを見る前に注目銘柄の選定コメントを振り返ってみる。
2023年の新春号注目銘柄の「まとめ」では、円高を見据えた早めの行動をとると良いかも。と記載していました。
2024年7月には1ドル=161円のときもありましたが、9月には1ドル=140円割れも。
現在は1ドル150円ほどで、2023年新春号の発売日の為替レートと大して変わらないと…。
当たっているような外れているような。
2023年新春号の注目銘柄の数は90を切っていて、かなり絞っていました。
1年間保有し続けたリターンが51銘柄がプラス、35銘柄がマイナスとなりました。
半分以上がプラスリターンで終わったので上出来でしょう。
という感じで、ハイパフォーマンス銘柄紹介していきます!
先に言っちゃうと流行とIP収入つえええ!です。
プラスTOP 5
上昇率5位:(7552)ハピネット
5位「ハピネット」
2629円→4160円 +58.24%
ハピネットご存じですか?
おもちゃ卸業で圧倒的な地位を誇る企業で、バンダイナムコグループに属しています。
玩具事業では、ポケモンカード、ONE PICEカードといったトレカをおろしています。
もうわかりますよね。
めちゃくちゃ流行ってるんですよ。
最近でいえば、ポケモンカードのゲームでDeNAの株価が騰がりましたよね。
ほかにも「たまごっち」が地味にブームが来てるらしい。
しかも、大人で。
事業自体も右肩上がり。
8月8日の上方修正で大きく騰がりました。
そんなハピネットですが、配当政策が年間50円を維持しつつ、連結配当性向40%を目標としています。
期末配当がまだ未定でして、配当額次第では株価も大きくあがるのでは?と思っています。
業績も好調なので、前期期末配当の1株100円を上回ってくると予想しています。
ハピネットには株主優待があります。
株主優待が商品カタログから選べるおもちゃが貰えるので、優待株としてもアリですよ。
四季報見出し欄【大幅増益】【締結】
上昇率4位:(7867)タカラトミー
4位「タカラトミー」
2204円→4235円 +92.15%
またおもちゃ関連。
タカラトミーといえば、トミカですね~!
男の子が生まれたらとりあえず買っとけ!
これ正解ですね。
タカラトミー2020年から売上、営業利益ともに右肩上がり。
株価が右肩上がりなことにも納得がいきます。
おもちゃ売れてないんじゃね?と思いますが、違います。
例えば、ベイブレードは子供のころによく遊んだ記憶がありますが、いまや「ベイブレードはスポーツ」らしい。
世界展開を本格化させており、今後にも期待?
アニメもやってますからね!
さらにキデイランド(KIDDY LAND)の売上が伸びてます。
キティちゃん関係ないっす。
このキデイランドは、グッズショップなのですがインバウンド需要をかなり取り込んでるようです。
ちいかわのグッズもあるらしい。
納得。
四季報見出し欄【最高益更新】【促進】
上昇率3位:(8022)ミズノ
3位「ミズノ」
3880円→8160円 +110.31%
前号の夏号から連続でランクイン!
秋号でも新春号でも株価2倍を達成!!!
いつ買ってもよかったといえます。
一時は株価が10,000円を超えていましたが、現在は少し下がって8,000円ほどに。
11月になってなんで反発してるの?というと決算が良かったから。
前号でも述べましたが、フットボール(サッカー)は相変わらず好調のようです。
さらにライフスタイルシューズもしっかり。
野球はあんまり伸びてないみたい…。
スポーツイベントが活況となってきているので、中止しざる負えない事態にならない限りは大丈夫そう?
そのためのライフスタイルシューズを成長させてるのもある。
四季報見出し欄【最高益】【カジュアル】
上昇率2位:(3791)IGポート
2位「IGポート」
1237円→2684円 +116.98%
会社名だけ言われると、わかりませんよね。
カンタンに言うと、アニメ作って、版権収入(IP収入)を貰っています。
版権とかIPってなんや!と思う方もいると思うので、ざっくりいうと著作権や商標権です。
いわゆる知的財産権ってやつ。
つまり、これ使いたかったらお金払ってね。というのがIPビジネスになります。
最近だと、どのアニメがそうなのか。
- スパイファミリー
- ハイキュー
- 進撃の巨人
- 怪獣8号
これ全部IGポートが版権をもっています。
ハイキューの映画が大ヒットしたのはご存じのこと。
スパイファミリーもそうですね。
人気コンテンツの版権収入が同社の事業を支えています。
逆にアニメ制作をしている映像制作事業の売上は騰がっているものの、営業利益がさえない状況となっています。
進撃の巨人FinalSeasonの映画が公開されているので、版権収入も入ってくるでしょう。
IP事業マジで強い。
リターン1位はIPビジネスの申し子ですね。
四季報見出し欄【独自増額】【人気作】
上昇率1位:(8136)サンリオ
1位「サンリオ」
1771円→4938円 +178.83%
かわいいは世界を救う!
先日、POを発表したサンリオがリターン1位に!
もう少しで、株価3倍も狙えましたね…。
さっきIPビジネスの申し子と述べたのには理由があります。
TITLEMAXが発表した、全世界の人気IPコンテンツの売上ランキングで、ハローキティーが2位にランクイン。
その総収益は、800億ドル。
日本円で約13兆5千億円です。
とんでもねえ数字
ちなみに1位はポケットモンスター。
ポケカ流行って収益があがった企業の理由もよくわかりますね。
ランキングはこちら
(https://www.titlemax.com/discovery-center/the-25-highest-grossing-media-franchises-of-all-time/)
テレビやネットで話題になりますが、まじでサンリオグッズ大人気。
インバウンド需要を取り込んでいます。
さらに世界の「ハローキティ」誕生50周年ということで、国内外ともに絶好調。
強すぎる。
来年は「クロミ」が20周年、「マイメロディ」が50周年と人気キャラアニバーサリーが続くので、今後も伸びていくことが期待できます!
今後にも期待!
四季報見出し欄【絶好長】【調達】
マイナスTOP 5
下落率5位:(2413)エムスリー
「エムスリー」
2237円→1450円 -35.18%
コロナショックを経験している方なら皆さんご存じ。
エムスリー。
業績の数字が戻ってきてるかも?というのと株価で判断してピックアップ。
年明けまでは騰がってくれていたのですが、ずっと右肩下がり。
直近、底値感?あるのか反発しています。
ベネフィット・ワンを買収した効果は出たのか不明。
四季報見出し欄【買収効果】【過去最大買収】
下落率4位:(9010)富士急行
「富士急行」
4125円→2336円 -43.37%
富士急を運営している企業です。
インバウンド需要や鉄道利用の恩恵も受けるだろうとピックアップしていました。
直近決算からわかるように数字の伸びがあまりよくないです。
前期マイナスとなっていて、評価が悪い。
ただ、さすがに下げすぎなのでは?と思ったりもしています。
四季報見出し欄【絶好調】【コラボ】
下落率3位:(6920)レーザーテック
「レーザーテック」
33140円→16440円 -50.39%
下落が止まりません「レーザーテック」
注目銘柄として紹介してから半値に…。
やばい
業績の数字が良いのも関わらずなぜ下げるのか。
ことの発端は6月に「不正会計」を疑うレポートがとあるファンドから公表されました。
空売りのファンド「スコーピオンキャピタル」です。
それからずっと右肩下がり。
たしかに提出されたレポートは納得のいく内容。
かなり儲けてるでしょうね、スコーピオン。
四季報見出し欄【連続最高益】【生成AI】
下落率2位:(9552)M&A総研ホールディングス
「M&A総研ホールディングス」
4270円→2035円 -52.34%
業績の数字が良いのに下落中。
正直いうと政府が規制をちらつかせてるのもあると思う。
3月~5月は他の銘柄もそうですが、過熱感からの戻りだと思います。
決定打は、6月の政府が公表した「M&A仲介事業者の利益相反構造」や「高額な最低手数料」がまずかった。
自社の利益を優先したことでM&Aをめぐるトラブルが続発したことで、政府がでてきたという感じ。
イメージが悪く、政府が規制するとなると業界的には逆風ですからね。
四季報見出し欄【成長続く】【立ち上げ】
下落率1位:(4040)南海化学
「南海化学」
5060円→1909円 -62.27%
IPOから株価が騰がり続けてましたが、やはりIPO。
決算発表から業績の数字の伸びがそうでもないこと判明。(個人的意見)
正直、不運(取引先の工場閉鎖)も重なったのもあると思います。
会社計画が慎重ぎみなのもあるけど、セカンダリーがあれば買っていきたい銘柄。
暖冬が業績に影響してくることには驚いた。
もっと調べとけよ!と自分に突っ込みました…
四季報見出し欄【再増額】【IR】
2023年新春号リターンまとめ
2023年新春号で、株価2倍を達成した銘柄は3銘柄でした。
毎号株価2倍銘柄を発掘していますが、今回はアニメ、ぬいぐるみ、おもちゃといった本来子供向けのイメージが強い企業がランクインしました。
やはり、世界で戦うビジネスとして誇るべき事業ですね。
今後の業績の伸びが期待できる企業ばかりです。
結果をみてわかる通り、やはり流行は押さえておかないとまずいな。というのが個人的な感想。
X、インスタ、YouTube、旅行などで見かけたあれって!?というように日ごろからアンテナを張っておくと良いかもしれません。
8月5日の歴代1位の大幅下落であってもそこまで下落しなかった銘柄が、プラスリターンのTOP5にランクインしています。
つまり、本当に業績の良い銘柄なら大きな下落でも大したことない。
下落チャンスは買う!これですね。
優良企業を探し出して、長く保有しましょう!
普段からウォッチすることが重要!
チャンスを手に入れるためにも、チェックは欠かさずに!
2025年四季報「新春号」の発売日は12月18日らしい。
水曜日。
しかもまた値上がりしてる。
平日ど真ん中ですが、今回も注目銘柄をピックアップします!
お楽しみに!
最後に。
あくまでメモなので、参考程度にお願いします。