久しぶりに銘柄分析を書いたよ!
今回、銘柄分析したのはVISA!
日本でもクレカブランドでおなじみだよね!
わたし自身の米国株ポートフォリオに組み込んでいる銘柄です。
有名企業だけど、そのビジネスは知らない方は案外多いのではないでしょうか?実は、VISAのビジネスモデルは非常に優れていて、わたしが今後も投資を継続し続けたい理由の1つにもなっています。
この分析記事を通して、VISAのことをもっと詳しく知っていただけたらと思います。
この記事は以下のサイトのデータ資料を参考に作成しました。
・Visa Inc. – Investor Relations
・Trading View
VISA(V)基本情報
基本情報
会社名 | Visa Inc. |
ティッカー | NYSE:V |
本社 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 |
決算 | 9月 |
創業 | 1958年 |
上場 | 2008年 |
VISAは、世界最大の国際的な決済ネットワークを保有し、提供している企業です。
クレジットカードブランドのイメージが強いですが、あくまで決済システムを提供しているだけで、クレジットカードの発行はしていません。
そんなVISAのはじまりは、当時のBankAmerica(Bank of Americaの前身)が「BankAmericard」の名前で、クレジットカードを発行したことが始まりだそうです。
その後、「BankAmericard」から「Visa」に変更したそうですが、Bank of Americaは今でも「BankAmericard」の名称で、クレジットカードを発行してるようです。
そんな前身を含めば長い歴史があるVISAですが、上場自体は以外にも最近なんですよね~
2008年は最近でしょ!
そんなVISAですが、Visaブランドの世界シェアは6割近く、ほかのブランドの追随を許さない圧倒的なシェアを誇ります。
事業内容
VISAは、あくまで決済システムを提供しているだけで、クレジットカードを発行していない。と先ほどご紹介しましたが、ではどうやって収益をあげているのでしょうか。
そこ気になるよね!
VISAは、クレジットカードを発行する会社から、決済手数料を受け取ることで収益を得ています。
これが、VISAのビジネスモデルです。
これは非常に優れたビジネスモデルで、例えばクレジットカードの返済ができない人が増加したとしても、業績にはほとんど影響を受けません。なぜなら、クレジットカードを発行していないからですね。
決済システムを提供しているからこそできること。
Visaブランドのクレジットカードを使いたかったら、手数料を払ってね。という感じなので、Visaブランドカードでの決済が増加するほど収益がアップします。
主要なサービス
・国際決済ネットワークの提供
・クレジットカードブランド「Visa」決済サービス
といった、クレジットカードサービスを提供しています。
クレジットカード業界は、VISAとMasterCardの寡占市場となっており、その市場でVISAは圧倒的なシェアを誇っています。
売上構成比
2022年売上構成比をグラフ化してみました。
各部門バランスよく売り上げがあることがわかりますね。
株価チャート
直近の2年ほどは、アメリカの利上げなどの影響でほぼ横ばいが続いていますが、右肩上がりの上昇となっています。
また、多くの企業が利上げの影響で株価を下げていますが、VISAは比較的大きな下落がないこともわかりますね。
それだけ、安定している事業と信頼がある証だといえると思います。
VISA(V)業績
売上・営業利益
過去7年を見てみると、2020年はコロナウイルスまん延による、ロックダウンの影響で売上・営業利益ともに下がっていますが、赤字になることはありませんでした。
アフターコロナ消費やキャッシュレス決済が今後も増加することを考えると、今後も数字が伸びていくのではないでしょうか。
営業利益率
営業利益率のグラフをみて感が良い方は、気づいたと思います。
営業利益率が高い!!
同業ではないですが、Microsoftの2022年の営業利益率が42%台だったことを考えると、VISAの60%超えの営業利益率は凄いことが伝わると思います。
この営業利益率が高いことが、優れたビジネスモデルだと思う理由の1つです。
EPS(1株当たり利益)
BPS(1株当たり純資産)
ROIC(投下資本利益率)
ROICは、わたしが重要視している指標のひとつですが、順調に伸びています。
営業・フリーキャッシュフロー
営業・フリーキャッシュフローも順調に伸びています。
ここでも2020年は下がっていますが、コロナの影響がいかに絶大だったかわかりますね。
VISA(V)株主還元
1株当たり配当
過去7年を見て、連続増配をしていることがわかりますね。
15年連続増配中!
配当性向
配当性向は、過去7年平均で22%で推移しており、まだ余裕があることがわかります。
このことから、今後も増配が期待できます。
自社株買い
自社株買いは、発行済み普通株式数の減少具合ではかり知ることが可能です。
自社株買いのグラフは、右肩下がりの減少。
つまり、自社株買いが実施され、市場の株数が減少していることがわかります。
連続増配と自社株買い。この2つの株主還元がしっかりと行われていることから、VISAは株主還元に積極的であることがわかりますね!
VISA(V)バリュエーション
PER(株価収益率)
PER過去7年の平均は、35.76倍
当記執筆時(2023年6月15日)のPERは、30.80倍
PBR(株価純資産倍率)
PBR過去7年の平均は、11.23倍
当記執筆時(2023年6月15日)のPBRは、12.65倍
VISA(V)直近四半期決算
EPS(1株当たり利益)の市場予想と結果
過去4回の四半期決算にて、市場予想を上回ったのが4回
売上高の市場予想と結果
過去4回の四半期決算にて、市場予想を上回ったのが4回
売上高も四半期事に伸びてきているのが、よくわかりますね!
直近四半期決算は、市場予想を全て上回ってるね!
分析コメント
VISAの業績などを分析して、改めて素晴らしい事業をしている企業だと再認識しました。
しかし、投資リスクもあります。
それは、景気後退になると消費が減少し、VISAの収益成長が鈍化する可能性があります。
不景気はいつくるかわからないからね
投資はさまざまなリスクを想定する必要があります。それはどんな銘柄もです。
プラスの考えは?
昨今キャッシュレス決済が進んでいますよね。
それは、Visaブランドの使用機会も増加するでしょうし、それによる利益成長も望めると思っています。
また、世界中で使用されているデジタル決済システムを提供しているVISAは、今後も飛躍すると予想しています。
さらに、積極的な株主還元による株価上昇にも期待できると考えています。
やっぱり、営業利益率のインパクトが大きかったね!
それでは、この記事の読者様の幸運を祈って。
※この記事で紹介している銘柄は推奨しているわけではありません。投資にはリスクが伴います。投資する際は、自己判断・自己責任でお願いします。